I WANT TO BELIEVE

■それは何週間も前のこと。
Xファイルの映画を見たんよ。
ということでその感想。
ネタバレ多く含む予定。
それはさておき。


■前から思ってたんだけど、エンディングのスタッフロールが
まだ流れてるのに席を立って帰る人ってどうなんだろうね。
最後まで見るのが礼儀だと思うんだけど。
いやまぁ人それぞれだとも思うんだけど。


Xファイルは大好きな海外ドラマなんだけどね。
最後まで見ていないのがずっと引っかかっていたんだ。
メジャー局での放送がなくなって。
ケーブルテレビでも有料チャンネルでしかやってなくて。
DVDで追う方法もあったけどそこまでは出来なかった。
そこに後悔じゃないけど引っかかりというか
やり残したことがあるかのような心残りがあった。


■そんな僕が今回の映画を見て思ったこと。
見て良かった。
今のモルダーとスカリーを見ることが出来て、良かった。


■内容としては今回UFOあんまり関係ない。
えええ?Xファイルなのに?
と思うところだけどもXファイルはUFO関連だけじゃなくて
広く不思議事件を扱うとこだったからね。
これでいいんだと思う。
UFOなくても、テーマとしてはXファイルそのものと言ってもいい。
TVシリーズで何度も語られたモルダーとスカリー
それぞれの立場での「信じたい」という思いを
見る人に投げかけるような。


■公式サイトなんかに載ってる記事を見ると、
「今の若い人はXファイルの存在を知らない人もいる。
そういう人たちに見て貰いたくて作った」
というような趣旨のことを製作スタッフが言っていた。
穿った見方をするならば、ジャンプの読み切りマンガ的なものか。
これで人気が出るようならばまた続編作ってやる、という感じ。
新たな始まりのためのXファイル


■でも、個人的にはこれが最後のXファイルなのかもしれない、と思った。
Xファイル、最後の挨拶。
今もこうして僕らは元気にやってるよ、じゃあね、バイバイ。
そうメッセージを送っているように思えた。
その最後の挨拶に立ち会うことが出来て、良かった。


■スタッフロールの背景はなんか不思議な映像。
見たことのないようなものがずっと上下にスクロールしていく。
CGかな?何なんだろう、と思ったんだけどしばらくして気付いた。
たぶん、氷だ。
氷の映像にCGで処理を加えて幻想的に仕上げてある。
この映画は、最初から最後まで通して舞台は冬。
寒そうな映像が続く。
それを象徴するようなスタッフロールだな、と。


■でもスタッフロールが終わる頃には変化がある。
いつの間にか、上空真上から映した南の島の森、海がスクロールしていく。
その海にポツンと浮かぶボート。
男女2人が乗っている。
こちらに手を振っている。
カメラが遠いからはっきり分からないけど
たぶんこの2人はあの2人。
映画本編とは全く関係ないんじゃないか?とも思う。
でもこの遊び心は面白い。
途中で帰った人は損してるぞ、絶対。